2011年11月27日(日)
先週、何の心の準備もなく黒岩谷西尾根を下りました。その時は下るのに必死で冷静にこの道を見る事が出来ませんでした。出来れば一軒茶屋まで登った時に毎回楽しく下りることができればいいのになと思い再度冷静にこの道を見ようと思いました。
登りにはいつもの地獄谷ルートを使わず、高座谷を選びました。奥高座の滝から行きたかったからです。高いところが苦手なボクは奥高座の滝を登るとき、いつもドキドキしながら登ります。高所苦手症のボクには黒岩谷西尾根もとてもスリルがありました。今日は登りと下りのスリラー2本だてで行こうと思いました。
高座谷を登っていると、ボルダリングをやってる山の友達に会いました。今日のルートを告げると「ボクは黒岩谷西尾根で骨折しましたよ」と言われました。
エッ、それってまずいやん。そんな危ないのん。そら先週めっちゃビビったけど、すべって転んだらただですまんと思うけど・・・
今回はスピードを考えずに体力、気力をセーブしながらゆっくり登って行きました。奥高座の滝横の岩場は何回も登ってるのでビビりながらもスムーズに行きました。水場をすぎて雨が峠をすぎ、七曲がりを登り一軒茶屋にデンして、熊笹の道を地獄尾根に向かいました。先週風がキツかったのですが今日は無風。何も恐れるものはありません。
でも歩きやすかったのはごくわずか、すぐにガレた急な坂に出くわしました。この道はボクではお尻を地面につけてゆっくり足場を確かめて下りるしかありません。恐る恐るガレた坂を下りました。そのとき何度石を下に落とした事でしょう。
ガレ場を過ぎたあたりの急な坂の途中でけっこうなお年のカップルが登ってこられました。すれ違い、先に行ってもらう時に男性に「あれ?お一人ですか?」と言われました。実は恐怖のあまりかなり大きな声で独り言を言ってたので二人で下りてると思われたと思います。でもガレ場ですれ違わなくて本当によかった。落石で迷惑をかけていたことでしょう。結局今日もオッカナビックリであまりこの道を楽しめませんでした。やっぱりボク程度のレベルではこの道の下りは荷が重いのが分かりました。
雨が峠に下りるともう遅い時間になってたので誰もいません。
湯を沸かし、コーヒーを入れ、ゆっくり食事をしました。今日のご飯はナンにチーズとソーセージをはさんだものです。シンプルですがこれがおいしい。
ご飯を食べながら今日の写真をゆっくり見ました。
いつも思うけどなんで写真ではあの怖さや高度感、美しさが伝わらないのだろう。単純に写真の腕がないからか・・・それが残念に思いますが結局は何でも自分の体で体験して感じなくては分からないということです。
あの尾根はひとつひとつの難所はそんなに難しいことはないのかもしれないけど、とにかく長いです。連続して続く急な坂が気を休めることを許してくれません。
また気が向いたらぶらっと行きましょう。
その場の雰囲気は伝えられないけど以下がその写真です。